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ぼくのHがゆれている 夕暮れ時の ベランダ となりにひとまわり小さい きみのノースリーブ イニシャルはない
きみのイニシャルは サッカーの汗 ストッキング ユニホームの 少年の、そして ワンサイズ大きくなって やがてぼくにバトンタッチ
風に吹かれると 感知したセンサが ぼくのシャツを照らす ぼくのHがゆれている そのなかにすっぽりとはまって ぼくはあす生きる